温暖化のせい?

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温暖化なのか台風のせいなのかは良く分からない。晴天だと思っていたら、経験したことの無いような土砂降りになる、という天気が続いていた。
 
 その日も午前中は晴天だった。昼休み後のぼんやりとした気分で業務を開始、仕事量も少なかったので尚更頭が働かない。運転席で足踏みして何とか眠気を追い出そうとしていた。自分が小学生だった時の午後を思い出す。日差しは永遠に続くようで、眠気が後から後から涌いてくる。考えているのは友達と遊ぶ事やテレビアニメの事ばかりだ。
 気づくと空の半分が雨雲に覆われていた、雷の音もする。そうかと思っていたら大粒の雨が落ちてきた。あっという間に滝のようになり、頭上で雷鳴が轟く、ビクリとした。
 雨が弱まったのを見計らってお客さん宅へ。用を済ませ帰ろうとしたら飴をくれた、こういう日はちょっとした好意が身に沁みる。いつもならポケットにしまいこんで終わりだが今日は口に放り込んだ。ひたすら甘い、なれない刺激に頬がビリビリした。

 世間は連休らしい。定時に終わったのでさっさと神泉の賃貸帰宅した、早く帰って明日に備えなくてはならない。弁当に何を入れようか考えていると妹からメールが来た。文面は無く、実家の食卓に並べられたスーパーのパック寿司の写真が一枚あるのみである。これは「何かのお祝いをこれからするから今から来たら?」ということだろう。実家に行く用事もあったので寄る事にした。
 到着。妹夫婦が2人で来ていた。すでに父と義弟はビールを飲んでいた、今日は敬老の日らしい。私は寿司を食べた後すぐ帰らなくてはならない。

 一通り食べ終わって帰ろうとしたら「ケーキあるから」と母が言った。そのくせテーブルの上には空の皿やパックが散乱したままである。帰りたかった私は、一息の間にそれらを片付け、冷蔵庫にあった色とりどりのケーキ群をひっぱり出した。
 折角出したのに彼らはそれに手をつけようとしない。「おまえが食べる所を確認したら帰るから早く食え」と妹を急かした。自分も勧められたが辞退した、別に美味しいとも思わないし、虫歯のリスクが高まるだけである。
 彼らはようやくケーキを食べ始めた。皆旨そうに食べている会話もはずむ。こうしていると食べないと「空気読めないヤツ」というレッテルを貼られかねない。「味見だけしようかな」といって妹のチョコレートケーキの端を頂戴した。とてつもなく甘い、飴とは比べ物にならぬ。「思ったより良かったな」と心にも無い事を言ってその場を後にした。
 
 数日後。やることの無い休みだった、ボヤボヤしているとすぐ昼になった。天窓からは青空が見える。とにかく外へ出よう、とりあえず銭湯にでも行こう。そう思った矢先、ゴロゴロ音がして空は真っ暗になった、土砂降りの雨が降ったのはその後すぐだ。
 一時間後に雨は止んだ。のろのろと銭湯を目指す。少しでもいつもと違うことをしたいと思った、あまりにやる事がないとこんなことを考えてしまうものである。結局はいつものホームセンターに行き、いつもの銭湯に行くだけだったのだが・・・
 風呂から上がってベンチに座った。隣には男子児童がいて、座るでも寝そべるでもない不思議なポーズをとっている。完全に社会から逸脱したポーズだ、彼の気持ちは何となく分かるが。彼の視線の先にはアイスクリームの自販機があった、隣にはカラフルなビタミンウオーターの自販機がある。通常の清涼飲料水より高価なので鼻にもかけていなかった、が、その日は飲んでみようと思った。

 洗練されたデザインのボトルがオシャレである。毒々しい紫色の液体だが、思ったよりも薄味で、顆粒の風邪薬みたいな味が効果を保障してくれるような気がした。気がつくと隣の彼は居なくなっている。アイスクリームの自販機を眺めながら薬味の水を飲んだ。
 自分が彼ぐらいの頃だったら間違いなくアイスクリームを親にねだっただろう。それが自分で買えるようになったと思ったら、高いお金を出してマズイものを選ぶとは。しかもそれをありがたがるとは。何だか自分がずいぶん遠くに来てしまった気がした。
 帰路はバイパスを通った、既に辺りは夕闇が迫っている。高架橋の上を走った時、遠くの空が光っているのが見えた。雷らしい。ひときわ大きな稲妻が空を駆ける、大きな入道雲が発光した。2度3度と続く。見ていたら奥歯が疼いた、ギクリとした。これは親知らずのせいなのか、それとも・・・

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このページは、shiorogiが2014年9月18日 14:09に書いたブログ記事です。

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